2022年7月14日|親子で学ぶいなか問題

お子さんと一緒に里山整備などのボランティア活動をされているリーさん。
今田舎で実際に起こっている社会問題について、リーさんの視点からお話してくださっています。

YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=HsLVdohpPe4&t=4223s

目次

自己紹介

リー リージェニージャパンという名前で活動しています。リーさんって呼んでもらえたら嬉しいです。

子連れ田舎活動家です。本業は全然違う仕事をしてて、お休みの日にボランティアで田舎で活動するのを5年くらいやってます。
その経験を生かして、今日授業ができたらと思ってます。皆さんよろしくお願いします。

田舎の社会問題に取り組む活動として、 空き家とか、放置山林、放置竹林、獣害、非耕作地、こういった社会問題にボランティアで取り組んでいます。兵庫県三田市でやっています。

今日覚えて帰って欲しいこと

子どもたち

①田舎では色々な問題が起きている

②毎日コツコツが大切、気づいた時には手遅れに

③大人がサボると子供の責任になる

大人たち

①大人が学んで子どもに伝える

②子供に負の遺産を残さない

③問題解決を生活に密着させる(ルーティーン化・収益化)

リー 田舎ではいろんな社会問題が起きてるんですけど、 知ってる人は知ってるぐらいのレベルで、そんなに重要視されてないところがあります。 

でも実際にはちょっとずつそういう問題というのは進行していって、将来的には絶対大きな問題になると言われてるんですけど、なかなかみんな他人事のような感じで向き合ってくれないところがあるので、僕はみんなに知ってもらいたいと思って、こういう授業という形でお話をさせていただきます。

大人が結局、今の田舎問題を放置してサボってしまうと、そのシワ寄せというのは全部子どもに行きます。なので、今すぐどうにかならなくても、やっぱり将来の子どもに必ず迷惑がかかってくるので、そういう目線でぜひとも今日は授業を聞いていただけたらと思います。

特に僕はお子さんに知っておいてもらいたいんです。 
大人の人に対しては、できるだけ田舎の問題を知って取り組んでほしいと思ってます。

お子さんに関しては、すぐどうこうなる問題じゃないんで、 本当に気にすることは一切ないと思うんですよ。
でもこういう問題が田舎では起きてるんだよということぐらいは知っておいてほしいというのと、子どもたちに覚えて帰ってほしいことの③番、これが一番大事だと思ってます。

大人が結局、今の田舎問題を放置してサボってしまうと、そのシワ寄せというのは全部子どもに行きます。
なので、今すぐどうにかならなくても、やっぱり将来の子どもに必ず迷惑がかかってくるので、そういう目線でぜひとも今日は授業を聞いていただけたらと思います。

いなか問題とは?

①放置山林、放置竹林問題

リー まず上の写真の左側は何もしてない山です。 これどういう場所なのかというと、実はこの生い茂ったトンネルみたいになっているこの先に村の神社があるんですよ。ここの山は個人の地主さんの山で、高齢になってしまって手付かずみたいな状態になってます。 
この先に村の神社があるんですけど、山が生い茂って、林道がトトロのトンネルみたいな感じになってます。 

右側の写真は実は僕らが地主さんと交渉して整備をした写真です。こういうふうに整備して、すっきりさせて、神社の林道への道を確保する活動をやってます。 

何もしないと左側のこの生い茂った山の状態です。
こういう状態だとどういう問題が出てくるかというと、古くなった木が倒れてきて道を塞ぐとか、民家があったりすれば屋根が押しつぶされるとか、そういう問題が起きてきます。

あとは畑とか田んぼが周りにあると、こういう状態だと日当たりが悪くなって農作物がしっかり育たないというようなトラブルにもつながってくるんですね。

山も家も畑も田んぼも全部同じ地主さんのものだったら自己責任ということで問題にはならないと思うんですけど、例えばここの写真もそうなんですけど、山は一個人の地主さんの山、その先には村の神社がある。

写真の左側(写真に写っていないところ)は、山の地主さんとは別の方の土地です。家とか農業の倉庫のようなものが建っているんですけど、そういうような状態なんです。
で、これで木が倒れたりすると、他人の家の屋根が潰れるとか、他人の家の土地に木が倒れ込んでいくとか、もしくは竹はすごい成長するので、地中を根が張って隣の家の人の庭に竹が生えてくるとか、ご近所トラブルとか村の中のトラブルになります。

これが放置山林とか放置竹林、田舎で言われている問題ですね。

②獣害問題

リー 次、獣害ですね。みんなピンときますかね。獣害って言われると、猪とか鹿の問題が一番よく言われてるんですけど。あとは鳥ですね。カラスとかサル、それからアライグマとかイタチ。 田舎では害になる動物って言われてます。

で、奈良県だと鹿が可愛い動物として扱われてますけど 、田舎の農家さんからしたら完全にもう敵です。可愛いとか言ったらもう怒られるぐらいのレベルの話になります。

下の左側の写真ですね。これは畑に猪が入って荒らした後の写真です。
この畑の人に聞いたら、苗を植えた翌日に入られたって言ってました。この方は趣味でやってる畑に入られたんですけど、ホームセンターとかでお金を出して野菜作ろうと思って畑をたがやして、苗を買ってきて植えて、翌日に猪に苗を食べられたって言ってました。趣味でやってる分なんで、笑い話程度になるかもしれないですけど。

農家さんでも、こういうふうに入られることはたびたびあります。農家さんからしたら野菜とかお米って、自分の作ったものは、給料みたいなものですから、それが荒らされるっていうのは、給料泥棒みたいで、そういう害になる動物は農家さんからしたらもう完全に敵で悪者ですね。奈良県で鹿が可愛いって言われてるのとは全く真逆の反応です、田舎では。こういった問題があることを皆さんに知ってほしいですね。

下の右の写真はちょっと見えにくいんですけど、獣害対策で畑とか田んぼに全部柵をしている写真です。ここの地域はすべての畑と田んぼにこの柵がつけられています。金網に囲まれた中に畑とか田んぼがあるっていうような状態ですね。

でもこのぐらいしないと、左下の写真みたいに食い荒らされることが起きてしまうので、こういった対策が取られてるんです。ここの写真に関しては誰がお金を出しているかわからないですが、この金網ももちろんただではないです。お金を出して村の人みんなで建てるとか個人の農家さんが自分の畑にこういう金網をつけるとか、そういうような通常の農業プラス、作業とお金が田舎では必要になってきます。

まとめ1-まずは問題を知ることが大切

リー 今、4つのうちの2つを説明させてもらいました。

細かい話をすると、この問題は結構それぞれ絡み合って一つ一つが単体の問題ではないんです。なのでゆくゆくは、そういうような説明もしていきたいと思ってます。

今日はざっくり触り程度でこういう問題があるんだということを知ってもらいたいと思います。

なんとなくわかってもらえますか?

たぶん学校だと社会の授業で、1時間とか2時間ぐらいはもしかしたらこういう話をしてる学校はあるかもしれません。

実際田舎に住んでる人たちは、こういう苦労をされてます。
案外こういうのが当たり前になってて、”そういうもんやろ”みたいな感じで皆さん過ごされています。でもそれだとやっぱり将来子どもたちにそのしわ寄せが行きますよと。
もちろんこの山林とか竹林の放置っていうのも放置すればするほど、どんどんどんどん生い茂って、どんどんどんどん被害は大きくなりますので、やっぱりちゃんと整備するとか、そういう習慣みたいなものをつけていかないとと僕は思ってます。

さちこバナナ この一番上の写真、放置された山林林道をきれいにしたところがありましたけど、どれくらいの時間がかかったんですか?

リー この写真の場所だけで言ったら、たぶん3日ぐらいの活動でやってます。平均したら10人ぐらいは参加してるので、10人×3日ぐらいでこの写真のスペースぐらいは終わりますね。

さちこバナナ そんなにかかるんだ!

リー そうですね。林道はずっと奥まで、何十メートルかあるので。活動してみてわかったことは、とてもじゃないですけど高齢の方が自分の土地だからって1人でやるのは無理だろうなって、正直実感としてはあります。

なので、みんなで協力してやるっていう体制をシステム化するっていうんですかね。村なら村でそういうシステムをきちんと組んで、子どもにも伝えていって、ちゃんと仕組みとして作らないと、たぶんこういう放置山林、田舎の問題っていうのは解決しないだろうと僕は思ってます。

さちこバナナ ありがとうございます。放置していたらいつか道がなくなっちゃうわけなんですね。

リー そうですね。もう木が倒れてとか、そういうような状態になるので。これは林道、歩道みたいな感じですけど、これが道路だったら、テレビでね、よく“ポツンと一軒家“みたいなのをよくやってますけど、ここから先その家一軒しかないっていうような道路で、木が倒れて道塞がれることになると、その人はもう孤立してしまうことになります。田舎ではあちこちでこういうような状態が起きてると理解してもらったらいいかと思います。

さちこバナナ わかりました。ありがとうございます。

③空家問題

リー 僕の活動の宣伝も入ってますけど、このスライドで3番と4番ですね。空家問題と非耕作地問題の写真を載せてます。空家問題は結構テレビとかでも言われるので、皆さん知ってるかと思うんですけど。

上の写真ですね。左側みたいに、誰も住まない家っていうのが田舎にはたくさんあって、住まない、管理もしない、ほったらかしでどんどん朽ち果てていく空き家が正直いっぱいあります。

なんでこんなことになるのかというと、管理する人がいない、高齢で住んでた方が亡くなる。で、そのお子さんは都会に出て働いて、もうそこで生活基盤を築いてるんで戻ってこないっていうのが大体の始まりです。

ちゃんと家族内で話しあって、おじいちゃん、おばあちゃん世代の人たちが、ちゃんと手続きして処分するのは、なかなか難しいですが、子どもにどのように引き継いでいくのかとか、いらないのなら生きているうちに処分して賃貸の家に移り住むとか、そういうことをキチンと考えてやらないと、誰も管理しない家が出来てしまって、そういうのが10年、15年となっていくとこういう風にボロボロの家になります。

税金の問題が絡んできて、特に空家問題が酷くなっていってるんです。

お金かけてこの家を潰して更地にすると、税金が上がるというような、裏のからくりみたいなのがあるんです。結局わざわざお金かけて解体して更地にすると税金が上がるんで、家の持ち主さんも、それだったら空家にしとくという事情が1つあります。

細かい税金のお話は、また機会があったらしたいです。

このまま放置していても税金が高くなるという法律が出来たはずなので、今後は多少流れが変わってくるかもしれないですけど、現時点ではそういう事情があって空家はすごい増えています。

N:お金持ちの外資が買ったら、あっという間に整備されるんでしょうね。国民が豊かになるの
は必要だな〜。

 リー  お金持ちが、田舎に来て買ったらいいのではということかな?

T:更地が税金高い問題

リー  はい。これが空家問題の根っこになる問題です。更地にしちゃうと税金が上がる。もともと高齢で管理できなくて、空家になっていくプラス更地にすると、税金が上がるので余計誰もしない。二重にトラブルが重なっていく感じですね。

こうなってくると見栄えも悪いし、不法投棄とかを誘発するんです。こういう汚い状態になると、よそから誰かがきて家電やベッドを捨てて帰ったりすることになるんで、村としては空家として放置されているのは無くしていきたいと、みなさん思われています。
ただ実情はできないので、僕はボランティアで解決していきたいなと思っています。

④非耕作地問題

リー  右上の写真ですね。この写真は草の生えた空き地のようですが、もともとは畑でした。地主さんが元気な時は畑をやっていたらしいです。だんだん年を取って畑ができなくなってただほったらかしにしてる。ちゃんとやれば畑として使えるんですが、やる人がいないんで、ただの空き地で草がぼうぼうに生えている状態です。

もちろん草刈りとかしないといけないんで、あの人土地をいっぱい持ってていいな〜って思うかもしれませんが、毎年草刈りを数回しないとだめです。労力とお金がかかります。
こういったところも田舎問題、社会問題になっています。

まとめ2-田舎問題は虫歯にも似てる

リー  今日紹介した4つの問題は、今日明日どうこうなるということではなく、緊急性があるわけではないので、おじいちゃんおばあちゃん世代は、仕方ないな〜っていう感じで、放置されている人が多いです。
でもみなさんに伝えたいことは、しわ寄せは子供世代につけが回ってくるんで、ちゃんと今からとりくんでいったら何とかなるんじゃないかと、僕は5年ぐらい田舎の活動をしています。

リー  これが僕が一番言いたいことです。今日もしちっちゃい子どもさんがいたら、不安を煽るつもりは全然ないんですけど、ちょっと頭の隅でも置いといてもらったらいいんで。

例えばご家族、おじいちゃんおばあちゃんが田舎に住んでるとか、今田舎に住んでるとか、いろんな方いらっしゃると思いますけど、ちょっとでも田舎に縁がある人、お子さんでもそういう縁があるっていう人は、ちょっと頭に置いておいてほしいなと思います。しわ寄せは子ども、孫に来ます。なので、田舎問題なんか関係ないと思わず、頭の片隅に置いておいてほしいと思います。

僕はずっとこれも言ってるんですけど、虫歯と同じだって子どもにはよく言うんですよ。1日、2日歯磨きしなくても虫歯にはならないんですよね。でもずーっと毎日しないとか、毎日雑にしか歯磨きしない。そうするとやっぱり何ヶ月、何年後ってなると、もう虫歯になって歯が痛くなって歯が抜ける。田舎問題っていうのもすごい似てると思います。

なので今日明日、山の整備をしなくても、すぐにどうこうなることはないです。でも何年後かに確実に被害は出るので、それを分かった上で日々コツコツ活動していった方がいいと思います。

虫歯と同じです。元には戻せないので、虫歯になってから一生懸命歯磨きしても、元の綺麗な歯には戻らないです。取り返すことはできないので、止めることはできますけど。

山の整備とか田舎問題、放置された空家、崩れていく空家、そういうのも同じだと思ってます。止めることはできますけど、戻すことはできないので、1日でも早くコツコツとやっていきたいなと思ってます。

さちこバナナ ありがとうございます。

リー 皆さん、知ってました?こういう田舎で問題が起きてるっていうのを。

さちこバナナ 皆さんに聞いてみましょうか。知ってたよって方どのくらいいらっしゃいます?ちらっとは知ってたけど、ほとんどよく分かんないという方どれくらいいらっしゃいますか?

リー (リアクションを見ながら)半々ぐらいですかね。

さちこバナナ そうですね。私もそんな感じでしたね。なんか興味はあるのですが、どこか他人事というか。自分の住んでいる地域と関係ないと、どうしてもなかなか自分ごととしては捉えにくいところがあるかなと思いますね。

リー 結構、田舎移住したいというブームみたいになってて、田舎移住したいって言ってテレビのいいところばっかり見て移住してくると、現実はこういう状態でギャップに皆さん驚かれて。せっかく生活を楽しみにしてた田舎生活が…ってことになってしまうので。
ぜひぜひこういったことも知った上で、田舎の生活とか田舎の移住っていうのを考えてほしいなと。できたらこういう活動をやってるお知り合いとか団体さんが近くにあったら、協力してあげてほしいなと思ってます。

さちこバナナ 具体的にどんなことができるか考えていきたいと思います。

リー なかなかそういう活動に触れることは多分ないと思うんで。難しいところではあるんですけど。でも田舎が好きな人がもしいたら、ぜひともお願いします。と半分ちょっと宣伝のような感じになりますけど。

コメント返信と雑談など

種団子と植物の育ち方

N:種を団子にして、それをその辺りに投げて雑草がたくさんあっても、一緒に生育されて、食べ物ができていくのを見たことがあります。お名前は忘れましたが。

さちこバナナ 種団子っていうのありますよね。

リー これは僕ちょっと初めて聞きました。かぼちゃとか里芋は雑草を山積みしてるところに捨てたら、来年になったら生えてくるっていうのは田舎ではよくある話ですね。
そもそも雑草とか草木の枯れたやつっていうのは大肥になって土の養分になるので、そういったところに種が残ってたりすると、強い植物は勝手に育ちます。

限界集落の問題

さちこバナナ 都会であったとしても、きっと都会の端っこの方、東京でも奥地の方、多摩とかに行ったらやっぱり放置山林とか結構他人事ではないんじゃないかな。横浜の奥地の方に行ったら、やっぱりそこは他人事じゃない場所。放置されている畑は本当にたくさんありますからね。

リー そうですね。結局そういったところが放置されて住みづらくなって、限界集落とか言われて、消滅していくような、たぶん今後はそういう流れになってくると思うので、あんまりいい印象ではないですよね。ぜひそういうのは止めたいなって思います。

さちこバナナ ちょっと質問なんですけど、今限界集落と呼ばれているようなところにも人が住んでたわけですね。例えば『ポツンと一軒家』に出てくるような、あの村とかにも人が住んでいたわけで。昔はそれでも人が住んでいたのに、今はそれが過疎になって人がいなくなった…から問題が起こってるんですか?

リー いや、基本的にはやっぱり高齢化と若い人が出て行って戻ってこないっていうのが問題のベースになってると思います。

さちこバナナ そうするとじゃあ、ある程度人が戻って昔のようにそこに人が集まれば、この問題って実は解決方向に向かうんですか?

リー と、僕は思ってます。あとはそういう人たちがちゃんと問題を認識して活動することですね。昔は…50年も60年も前は、山で活動するのがわりと日常に溶け込んでたんですよ。例えば山菜をとって食べるとか、秋になったら栗ができるとか、木の実ができるから、自然と山に入って活動するのが日常だったんです。落ちている木を拾って、薪にしてお風呂沸かしたり、ご飯作ったり、そういうことが今で言う整備をするということになっていた。昔の人は整備をすると認識していなかったけど、自然と山が整備されていたっていうような状態です。

N : 鴨川に移住した友人は、海の幸も山の幸も、ご近所さんがくださるので、いつも食べるものがありすぎるって言ってました。やはりお隣さんとか住んでいる人がいないと助け合いできませんよね。

さちこバナナ 今、限界集落はどんどん潰せ潰せっていう流れになっていて、この流れはどこかでいたしかたないのかなってどこかで思っていたんですけど、限界になっちゃった集落を、あの山道をどうやって登るのか、限界集落もしょうがないのかなって、私の中では思っていたんですけど、昔の人はそれが回っていたっていうのはそこが生活するメリットがあったんですね。食べ物があって、薪があって、そこで生活していれば不便がなかった。けれども今は薪でお風呂を焚いている家なんてどこにもないし。

リー そうです。生活スタイルが変わったので山に入らなくなった。野菜はスーパーで買いますし、寒い、暑いって言ったらエアコンをつける。ご飯を炊くのも炊飯器、電気ですね。要は炊飯器で炊く。なので生活のスタイルとして山に入ることがなくなったというのが大きな違いだと思います。プラス、人がいなくなってというところですね。

助成金に対して

Y : 政府は何か対応していないんですか?

リー 細かい助成金とかが出てっていうのはないことはないです。でも、それで改善されるかっていうのは難しいと思いますね。

僕みたいにボランティアでやってる人に対しての助成金は、市だったり県であったりで出ることもあります。でもそれは単発的な助成金みたいな感じなんです。あとは買った費用の半分を負担するとか、そういうような助成金なので、正直焼け石に水みたいな感じですね。よっぽどの変人じゃないと多分続かないです。もちろん労力も使いますし、時間も使うし、お金もかかるんでね。その部分のお金がちょっと戻ってくるっていうような助成金はあったりはします。県とか市によって違うんで、そこは調べてもらわないとダメだと思いますけど。

さちこバナナ 政府がやってることは焼け石に水なんだろうなってことはわかります…。それは政府が悪いとかじゃなくて、根深すぎる問題。

リー やっぱり人口が少ないっていうので、そこから税収がないので、やっぱり政府もそこにはお金をかけない。悪い言い方をすると足切りみたいな形になって、限界集落っていうのは消滅していってるというのが現状だと思います。

Y : 政府の対策は、縮小すること前提で制度つくってるように見えますよね。

さちこバナナ じゃあ、そうすると限界集落に人はもうどんどんこれからいなくなるし、限界集落やめようという流れになっちゃうのかなと思うんですけど、そうなるとますます人は田舎から離れて、より便利な平地の都会に住んでいくことになると思うんですよね。

田舎に憧れている人だって、たぶんそんな僻地に誰も好き好んでいこうとは思わないと思うんですよ。そうすると山は荒れる、そして海が荒れていくっていう問題になっていくのかなと思うんですけど。山に、限界集落に住むメリットってなんかないんですかね?

リー 限界集落に住むメリットは…正直ね、これからの日本、それはないと思います。正直なところ。

さちこバナナ ないんだー。

リー もし、移住とか考えてる人がいるなら、ちゃんと精査した方がいいと思います。今移住者に一番人気があるのは、通える田舎とか表現されるトカイナカと言われたりするんですけど、1時間とか1時間半ぐらいで街に出れる田舎っていうのが一番人気なんですよ。ただそういうところってやっぱり土地も家もちょっと高いです、田舎の中ではね。

本当に限界集落と言われるようなところは正直家も土地もタダで手に入ります、地主さんと仲良くなって、言えば貸してくれるし、土地も使わせてくれるし、何なら整備してくれるのなら逆にありがたいと言われるので。もし移住するのであればやっぱり値段だけじゃなくて、ちゃんとそういうところも調べた方がいいと思いますね。

あとはやっぱり税金がどういうふうに使われるかという話になってくるので、その市自体がちゃんと税収のある市なのか、そういったところも目線としては持っておいた方がいいとは思います。

さちこバナナ なるほど。根深いというか難しいなって思いました。やっぱりそこに人が住めないと解決できない。すみません、なんか完全に皆さんを置いていってしまっている。

田舎での住宅購入について

Y : 家は賃貸のほうがいいと思います。地域の空き家対策の会議に参加していますが、処分に困る空き家がたくさんあります。長期目線で買わないといけません。空き家は高くつくことがあります。収入確保できる人が、田舎にあってると思います。

リー これ僕もすごい同じ意見なんですよ。賃貸の方がいいっていう。結構移住する人は、すぐ家買うんですけど、それは本当に自分の子どもとか孫のこと考えてますかって思うんですよね。

定年退職して退職金で古民家買いましたとか言う方結構多いんですけど、やっぱりそれね、いつかはおじいちゃんおばあちゃん亡くなるんで、その時にね、“ちゃんと子供と話できて古民家買ってますか?“と。本音を言えば田舎に家を買う人みんなに聞きたいです。

やっぱり負の遺産になることが多いので、そこまで考えてみんな家買ってるかなって正直思いますね。

あと安く買ってもリフォーム代の方が高いとかね。やっぱりよくある話なんで。安いって飛びついて100万、200万ぐらいで買って、1,000万ぐらいリフォームするのにかかりましたとか。たぶん100万、200万の家ってほとんど雨漏りとか水漏れっていうのがしてるような家なんですよね。そういうのってまぁたぶん業者に頼んだら雨漏りとか多分もう数百万レベルですぐ飛んでいくと思うんで。なのでね、その辺もやっぱり移住する人にはしっかり勉強してもらって、って思いますね。

プラス、今日話したような問題がおまけみたいについてくるので。庭で自分で野菜作って、自給自足したらいいと思っててもね、収穫前にイノシシが入って全部食べられるとか本当にあることなんで。

M : 家建てるなら、これからの時代は3Dプリンターで作る家ですかねー!

リー これ面白い発想ですね。ちょっと勉強します。これはありかもですね。

M : ローン組まなくても建てられるくらいの金額で建てられるはずなので!www

A : 愛知県に3Dプリンターで作った家が300万で販売されてたかな?

Web3.0、DAOを使った田舎の地域活性化

S : 新潟県の山古志村の「山古志DAO」の取り組みが一つの参考になるような気がします。

さちこバナナ 山古志村はすごいですね。山古志村は本当に活動してますね。

リー これ有名な人がやってるとかじゃないですかね?一般の方?

さちこバナナ 有名な人っていうよりかは、山古志村自体が結構先駆的な取り組みをいつもやってる。ちょっと詳しくは調べてないですけど、そういう地区だと思いますね。

リー なるほど。勉強になりますね。

さちこバナナ DAOで街を作るっていうのはこれから一つの面白いプロジェクトになりそうですし、リーさん自体がそうやってDAOを作りそうですね。

リー 僕も一応そういう目標は持ってるんですよ。DAOにするかどうかわからないですけど、田舎で生き残る手段として、日本っていう国の中の小さい田舎の自治国みたいなものがないと、そこの田舎の村っていうのは潰れちゃうんじゃないかなと。田舎の中で小さい経済圏みたいなのを作って、田舎の中でお金を回したり仕事を回したりっていうようなことをしないと、田舎の将来っていうのは厳しいんじゃないのかなっていうのは思ってます。ちょっと今日の授業とは全然関係ない話ですけどね。

M : DAOでシェアハウス運営もしてみたい!!!

さちこバナナ 夢が広がりますね。Mさん今シェアハウスで頭がいっぱいかもしれません。シェアハウスも一つの手ですよね。運営がどれくらいちゃんとできるかわからないですけどね。

T : 住みた〜〜い

N : すみたい!

リー そうですね。多分その空き家問題とかいうのはそういうので解決していけると思います。多少なりとも。有効活用するとかね。
よくあるのはワークスペースっていうんですかね。そういうような感じで、みんなに開放して無料で使ってもらうとか、そういうので村を盛り上げるとかいうようなことされてるとこは結構ありますね。古民家ワークシェアみたいな感じの。

M : みんなで寺子屋町作って住みましょー!!!www

さちこバナナ Mさんがぶっ飛ばしてますよ。みんなで寺子屋町作って住みましょうって。

リー いいですね。やりましょう。

Y : すべての自治体は生き残れないのはわかってます。生き残れる自治体になれるのは、リーさんみたいな人がいる自治体ですよね。

リー Yさんが嬉しいコメント。そうなんですよ。そういう存在にはなりたいなと。ここのWeb3.0で活躍する人がやっぱり移住してくれて、田舎、一緒に変えてほしいなって思います。

さちこバナナ いやー、私もまず自分の足元整えてから行きますね。

N : 夢が膨らんだ。ありがとうございました。ちゃんと解決策あるある。

さちこバナナ ぜひNさん、ニンジャ寺子屋に遊びに来て、田舎問題を考えていきましょう一緒に。みんなで考えていきたいですね。なんかDAO作るならDAO作るでもいいですし。またニンジャ寺子屋とはちょっと別の枠になってくるので、そこはまた新たにね。いいと思います。

リー そうですね。長い時間ありがとうございました!

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